テスト前なのに、ついスマホに手が伸びてしまう。そして、画面を見てしまった自分に少し自己嫌悪に陥る……。そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか。すごくわかります。私も、やらなければいけないことがある時ほど、別のものに気を取られてしまうことがあります。
でも、その「ついスマホを見てしまう」という現代人の習慣、実は最強の暗記ツールに変わる可能性を秘めているとしたら、どうでしょうか?
今回は、スマホを手放せない現代人こその「特権」を生かした、少し変わった、でも非常に理にかなった暗記法を提案してみたいと思います。
頭の中の「スマホ」を起動できますか?

突然ですが、みなさんに一つ質問です。
今、目を閉じて、自分のスマホの「ロック画面」と「ホーム画面」がどんな画像か、思い出すことはできますか?
時計の文字はどのあたりにありますか?
アプリのアイコンは、どう並んでいるでしょうか?
おそらく、ほとんどの方が、まるで目の前にスマホがあるかのように、はっきりと頭の中でイメージできたのではないでしょうか。私たちは1日に何十回、何百回とスマホの画面を見ます。無意識のうちに、その映像は脳に深く刻み込まれているのですね。
この「頭の中でスマホの画面を思い浮かべる力」を、逆手にとって利用するのが今回の方法です。
覚えたいものを「壁紙」にするという魔法

やり方はとてもシンプルです。覚えたいものの画像を、スマホの壁紙(待ち受け)に設定するだけです。
例えば、理科の「元素の周期表」。
文字の羅列として覚えようとすると苦痛かもしれませんが、あれを1枚の美しい画像としてスマホの壁紙に設定してみてください。
スマホを開くたびに、嫌でも目に入ります。そしてテスト本番で「あれ、何だっけ?」と迷ったとき、頭の中でスッと、自分のスマホの電源を入れてみるのです。
すると、いつも見慣れている壁紙として、周期表の画像が頭の中のスクリーンに浮かび上がってくるはずです。特に、画像そのものを記憶する必要がある図や表には、抜群の効果を発揮します。
ロック画面とホーム画面、「2つの枠」を使いこなす

さらに、この方法には少しお得な使い方があります。
スマホには「ロック画面」と、ロックを解除した後の「ホーム画面」の2つがありますよね。つまり、一度に2種類の画像をセットできるということです。
理科の勉強であれば、こんな使い方がおすすめです。
• ロック画面: 全体像を把握するための「周期表」
• ホーム画面: 視覚的にインパクトのある「炎色反応の写真」
ロック画面で周期表の配置をなんとなく眺め、ロックを解除すると、リチウムの赤や銅の青緑といった鮮やかな炎色反応の写真が飛び込んでくる。文字だけで「銅=青緑」と暗記するよりも、ずっと記憶に残りやすいと思いませんか?
寄り道も、見方を変えればプロセスになる

「勉強中はスマホの電源を切る」
それが一番正しい方法なのかもしれません。でも、どうしてもスマホが気になってしまう、という少し遠回りな自分の性格を否定する必要はないと私は思います。
ついスマホを触ってしまうという「弱点」も、工夫次第で学習を助ける強力な「武器」に変わります。自分の行動パターンを受け入れ、それをどう利用するかを考えることも、立派な学習のプロセスではないでしょうか。
まずは今日、あなたのスマホの壁紙を、覚えたいものに1枚だけ変えてみませんか?
明日からのスマホを見る時間が、少しだけ意味のあるものに変わるかもしれません。



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