【無意識を味方に】最強の暗記法!?スマホの「壁紙」をフル活用する勉強のコツ

効率化

今日、あなたはすでに何回スマホの画面を点灯させたでしょうか?

時間をチラッと確認するため、通知を見るため、あるいは全くの無意識に……。おそらく、自分でも正確には数え切れないほどの回数になっているはずです。

これは、「それだけ時間を無駄にしている」と説教をしたいわけではありません。むしろ、現状で何も困っていないのであれば、そのままで全然良いのです。

ただ、もしその「スマホを見る」という1日に何十回も繰り返される無意識の行動が、なかなか覚えられない公式や英単語などを脳に焼き付ける最強の暗記システムに変わるとしたらどうでしょうか。

今回は、スマホを手放せない現代人こその「特権」を生かした、少し変わった、でも非常に理にかなった暗記法を提案してみたいと思います。

頭の中の「スマホ」を起動できますか?

テスト前に必死にノートに書き写した英単語は翌日には忘れてしまうのに、毎日通い慣れた通勤・通学路にある看板や自動販売機の位置は、わざわざ覚えようとしなくてもいつの間にか完璧に暗記してしまっている。この違いは一体どこから来るのでしょうか。

実はこれ、不思議なことでもなんでもありません。私たち人間の脳に最初から備わっている「記憶のメカニズム」を知れば、極めて当然の現象だとわかります。

人間の脳の記憶容量やエネルギーは無限ではありません。大昔、私たちの祖先が自然の中で生き抜く過程で、脳はエネルギーを節約するため「滅多に出会わない情報」はどんどん捨てるように進化してきました。逆に言えば、脳は「何度も繰り返し出会う情報」に対しては、「これは生存に不可欠なデータだ」と自動的に認識し、強固な記憶として定着させる性質を持っています。

このメカニズムが、今まさにあなたの脳で強力に働いている証拠があります。今、少しだけ画面から目を離して、ご自身のスマホの「ホーム画面」を頭の中に思い浮かべてみてください。

どの位置に何のアプリがあるか、かなり正確に思い出せるはずです。「よし、アプリの配置を完璧に暗記するぞ!」と気合を入れて努力したわけでもないのに、毎日無意識に見ているだけで、脳が勝手に記憶してしまっているのです。

この「頭の中でスマホの画面を思い浮かべる力」を、逆手にとって利用するのが今回の方法です。

覚えたいものを「壁紙」にするという作戦

何か覚えられないものがあるとき、私たちはつい「机に向かって何時間も集中しよう」と、「1回あたりの勉強時間を長くする」ことで一気に詰め込もうとしてしまいます。

しかし、「勉強の時にしか開かない教科書」を何時間も睨み続けるのは、脳のメカニズムから見れば非常に効率の悪いアプローチです。

記憶の定着において本当に重要なのは、「1回にかける長い時間」ではなく、「合計時間は短くても、頻繁に目にする回数」だからです。

例えば、街で「たった1回だけすれ違った人の顔」を何時間もかけて一生懸命に覚えようとするのと、「授業のたびに何度も顔を合わせる先生の顔」を覚えるのとでは、どちらが記憶に定着しやすいでしょうか。

当然、後者ですよね。

それならば、この「何度も見るものを勝手に覚える」という無意識の仕組みを逆手に取れば良いのです。

そこで提案したいのが、あなたが1日に何度も無意識に目にするスマホの「壁紙」を、最強の暗記ツールとしてすり替えてしまう画期的なアプローチです。

例えば、理科の「元素の周期表」。

文字の羅列として覚えようとすると苦痛かもしれませんが、あれを1枚の画像としてスマホの壁紙に設定してみてください。

スマホを開くたびに、嫌でも目に入ります。そしてテスト本番で「あれ、何だっけ?」と迷ったとき、頭の中でスッと、自分のスマホの電源を入れてみるのです。

すると、いつも見慣れている壁紙として、周期表の画像が頭の中のスクリーンに浮かび上がってくるはずです。特に、画像そのものを記憶する必要がある図や表には、抜群の効果を発揮します。

ロック画面とホーム画面、「2つの枠」を使いこなす

さらに、この方法には少しお得な使い方があります。

スマホには大きく分けて「ロック画面」と「ホーム画面」の2つの壁紙が存在します。

これはつまり、同時に「2つの異なる情報」を並行して脳に刷り込むことができるシステムだということです。それぞれの画面の「視認性の違い」に合わせて、戦略的に使い分けましょう。

ロック画面:複雑な公式や図表など「最優先のターゲット」

スマホを持ち上げた瞬間に必ず目に入るロック画面の最大の強みは、アプリのアイコンなどの障害物が一切ないことです。そのため、ここには絶対に覚えたいものや、細部までしっかり確認したい歴史の図表など、最もクリアな視界で捉えたい「最優先の暗記モノ」を設定します。

ホーム画面:英単語や年号など「シンプルな第2のターゲット」

ロックを解除した後に目に入るホーム画面は、アプリのアイコンが並んでいるため、どうしてもその分視認性が少し下がります。そのため、ここにはアイコンの隙間からでもパッと一瞬で認識できる、英単語や歴史の年号といった「シンプルで文字数の少ない情報」を設定し、並行して暗記を進める仕組みを作ります。また、なるべく1つの画面に配置するアイコンを減らすというのもポイントになります。

例えば、理科の勉強であれば、こんな使い方がおすすめです。

ロック画面: 全体像を把握するための「周期表」

ホーム画面: 視覚的にインパクトのある「炎色反応の写真」

ロック画面で周期表の配置をなんとなく眺め、ロックを解除すると、リチウムの赤や銅の青緑といった鮮やかな炎色反応の写真が飛び込んでくる。文字だけで「銅=青緑」と暗記するよりも、ずっと記憶に残りやすいと思いませんか?

寄り道も、見方を変えればプロセスになる

「勉強中はスマホの電源を切る」

それが一番正しい方法なのかもしれません。でも、ついスマホを触ってしまうという「弱点」でさえ、工夫次第で学習を助ける強力な「武器」に変わります。

「ただ壁紙を暗記モノに変えたくらいで、本当に覚えられるの?」と思う人がいるかも知れません。ですが、私たちが1日のうちにスマホの画面を点灯させる膨大な回数を、物理的な反復のシステムとして組み込むことで、脳は自然とその公式や単語を「重要な情報」として記憶に定着させていきます。

自分の行動パターンを受け入れ、それをどう利用するかを考えることも、立派な学習です。ほとんどの物事はすぐにできるようにはなりません。仕組みを変えて長期目線で戦略的にやっていきましょう。

まずは今日、あなたのスマホの壁紙を、覚えたいものに1枚だけ変えてみませんか?

明日からのスマホを見る時間が、少しだけ意味のあるものに変わるかもしれません。

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